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実践的理念経営のための処方箋

人の意識と企業変革には加速度が必要

企業や病院から講演やトレーニングを依頼されます。 1回の単発の講演から、何年ものスパンで集中投資したいというものまで、様々です。それぞれ役割がありますが、多く寄せられる質問は一体どれぐらいトレーニングすれば社員の意識を変えられますか?というものです。 変えると言いましても小さい変化から大きな変化までありますから一概にはお答えできないのですが、企業などの組織が目に見えて変わり始めるには相当の投資が必要です。 社員意識を過去からの慣性モーメントから解き放ち、新たな考えや基準に基づいて、意識や行動が変わり始めるには最初に膨大なエネルギーが必要であるとともに、少し変化が出始めた段階でもどんどん人材投資を加速していく必要があります。

ニュートンの法則にF=mα というものがありますが、力は質量×加速度という意味です。この加速度が大事です。

一過性のものは加速し、その後減速に入るわけですが、その間だけのイベントに終わってしまいますことは必定です。企業が存在する限り人が完全燃焼できる環境を整備し、そして個人の力の限界を破って組織として偉大な仕事ができるかどうかを永遠に加速度を持って追究していく必要があります。加速する中で学びが新たに開発されていきます。

プロスポーツで言えば、今シーズン徹底的に練習して優勝したから、来年からは少々手を抜いても良いということではありません。 常に最高峰を目指してあくなき努力を傾け続けるということです。 企業の力は社員の力によって成り立ちます。 

人材の力と組織の力を常時鍛えぬいてこそ企業の推進力になります。学ぶことは無限にあります。その中でも人の上に立つ人はその責任を果たせるようにさらに学習が必要です。学ぶと言っても、知識を詰め込むだけではなく、体験学習をミックスしたものと両方が人の意識と行動の変化のためには必要です。 

写真は学習を日常の基本動作とし、社員活力を向上させ、組織のリーダーを育成させているトレーニングの場の様子です。